クラリティとは、ダイヤモンドの“透明度”を評価する基準です。天然のダイヤモンドは、地球深部の高温・高圧という過酷な環境のなかで、気の遠くなるような年月をかけて結晶化されます。
その過程で、他の鉱物が混ざり込んだり、結晶構造に微細なゆがみや傷が生じたりすることがあります。
こうした内側に含まれる特徴を「インクルージョン(内包物)」、表面に現れるものを「ブレミッシュ(外部的な疵)」と呼びます。インクルージョンやブレミッシュが少ないダイヤモンドほど、透明感に優れ、希少価値が高く評価されます。
インクルージョンの位置や大きさによっては、カットや研磨を経ても石の中に残ることがあり、輝きに大きな影響を与えることも。
その一方で、自然が生んだ証ともいえるこの“痕跡”が、世界にひとつしかない個性として愛されることもあります。完璧に近い透明度と、自然が刻んだ個性。
そのどちらにも価値がある──それが、クラリティという評価の奥深さです。