4Cについて

ダイヤモンドの価値を決める「4C」とは

およそ30億年前、地球の奥深くで結晶化されたダイヤモンド。それは、まさに奇跡の産物といえる存在です。

この世にふたつと同じものはないダイヤモンドには、それぞれ唯一無二の個性があります。その個性を評価し、価値を測る国際的な基準が「4C」と呼ばれる評価システムです。

「4C」とは、Color(カラー/色)、Clarity(クラリティ/透明度)、Carat(カラット/重さ)、Cut(カット/輝き)の4つの要素の頭文字から名づけられたもの。

この4つの観点から、ダイヤモンドの“希少性”と“美しさ”が客観的に評価されます。色のわずかな違いや、内包物の有無、光を受けたときのきらめき――それらが織りなす繊細な違いが、ダイヤモンドに込められた価値となって現れるのです。

Color(カラー)

──透明な輝きが宿す、ダイヤモンドの価値

カラーとは、ダイヤモンドが本来持つ“色合い”を評価する基準です。

実は、多くの天然ダイヤモンドはごくわずかに黄色味を帯びており、「無色透明」に近いものほど高い評価を受け、希少性も高まります。

この評価は、「D」から「Z」まで、23段階の等級で判定されます。

なかでも「Dカラー」は、無色の中でも最も純粋な透明感を誇り、世界中のジュエリー愛好家たちが憧れるグレードです。

ほんのわずかな色の違いが、ダイヤモンドの印象と価値を大きく左右する──それが、カラーグレードの奥深さであり、美しさを見極めるひとつの物語でもあるのです。

Carat(カラット)

──重さが語る、ダイヤモンドの存在感

「カラット(ct)」とは、ダイヤモンドの“重さ”を表す単位であり、1カラット=0.2グラムと定義されています。

一般的にはサイズと混同されがちですが、あくまで重さを示すもので、形やカットの違いにより見た目の大きさは変わります。

大きなカラット数のダイヤモンドは、それだけ大きな原石からしか得られず、採掘される数も限られています。

さらに、カットの過程で原石は小さくなるため、カラット数が大きいほど希少性も高まるのです。

ですが、価値を決めるのは重さだけではありません。Color(カラー)・Clarity(クラリティ)・Cut(カット)といった他の要素も、美しさを左右する重要な指標です。

つまり、大きさと美しさの両方を兼ね備えたダイヤモンドこそが、真に価値ある一石といえるのです。

Clarity(クラリティ)

──透明な輝きに潜む、自然が刻んだ痕跡

クラリティとは、ダイヤモンドの“透明度”を評価する基準です。天然のダイヤモンドは、地球深部の高温・高圧という過酷な環境のなかで、気の遠くなるような年月をかけて結晶化されます。

その過程で、他の鉱物が混ざり込んだり、結晶構造に微細なゆがみや傷が生じたりすることがあります。

こうした内側に含まれる特徴を「インクルージョン(内包物)」、表面に現れるものを「ブレミッシュ(外部的な疵)」と呼びます。インクルージョンやブレミッシュが少ないダイヤモンドほど、透明感に優れ、希少価値が高く評価されます。

インクルージョンの位置や大きさによっては、カットや研磨を経ても石の中に残ることがあり、輝きに大きな影響を与えることも。

その一方で、自然が生んだ証ともいえるこの“痕跡”が、世界にひとつしかない個性として愛されることもあります。完璧に近い透明度と、自然が刻んだ個性。

そのどちらにも価値がある──それが、クラリティという評価の奥深さです。

Cut(カット)

──輝きを引き出す、人の技と美の結晶

ダイヤモンドの美しさを語るうえで、唯一“人の手”が加わる要素──それが「カット」です。カットとは、原石の形をどのように整え、どの角度で磨き上げるかを示す評価基準であり、ダイヤモンドの輝きを最大限に引き出すための重要な要素です。

どれほど高いカラーやクラリティを備えていても、カットの仕上がりが不完全であれば、ダイヤモンド本来の輝きは失われてしまいます。

光を受けたときに、内部で反射し、美しく返すかどうか――その明暗を分けるのがカットの精度なのです。

評価は、Excellent(エクセレント)を頂点とする5段階で構成され、プロポーション(比率)、シンメトリー(対称性)、ポリッシュ(研磨状態)の3つの観点から総合的に判定されます。

緻密な計算と卓越した技術が生み出すカットは、ダイヤモンドに生命を与えるように輝きを宿します。

自然の奇跡に、人の技が融合した瞬間──それが真のブリリアンスなのです。